全くノーマークだったけどすごい傑作！
英軍・米軍共同によるイスラムの自爆テロ組織の捕獲作戦中に、相手の予期せぬ行動からドローン爆撃作戦に切り替えざるを得なくなる話で、さあ爆撃するのかしないのか？っていうせめぎ合いの緊張感が最後までハンパない。
テロ組織が今いる国が友好国であり、爆撃対象にイギリス人とアメリカ人も混じっているので爆撃すべきでない派と、このまま放置したら自爆テロで８０人以上の民間人が犠牲になるから今すぐ攻撃すべき派に分かれてものすごい激論が交わされる。そんな中、政府の要人に決断が委ねられて次々たらい回しになる「シン・ゴジラ」的な展開に、どこの組織も同じだよなーってなった。
ようやく一つの決定が下されるまでが一つのクライマックスで、そこにまさかの第二の障害が現れてからの展開に再度ハラハラさせられるのが上手い。最後にパウエル大佐がとる行動がギリギリアウトなんじゃね？ってなる。
ラストの苦い後味にドーンと気持ちが落ちた。
でもこれが現実であって、何が正義かってすっぱり割り切れないのが歯がゆいんだよね。
