片腕ファルコン

貞子vs伽椰子の片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)
3.4
さて…予告していた世紀の一戦、ロイヤルVIP席(最前列)で見届けてきました。

[世紀の一戦]という謳われた試合は時として[世紀の凡戦]と揶揄されてしまう場合もあって…

それは
メイウェザーVSパッキャオのような高いレベルで拮抗しまった時や

猪木VSアリのようなお互いの土俵で戦わなかった時や

桜庭VS田村のような旬な時期を逃してしまった時など

理由は様々。。

果たして……貞子VS伽椰子はいかに……。

いやーかなり評価が難しい作品でした。。とりあえず終わった直後は唖然としました。。 時間が経つにつれて自分なりに咀嚼してそれなりの納得と満足感を得始めてますが…。
今日は初日なので理解・免疫のある方々が見てるんでしょうから、問題ないかもしれませんが…もしかしたら今後【1.0点】を付けてくる人も増えてくるかもしれません。。でも確実に『貞子3D』のようなフザけた映画より500倍面白いです。

試合結果はどうあれ、やっぱりお互いのプライドをかけて実力者が対峙するシーンは興奮しますね!!!!

ストーリーの前半はやはり呪いのビデオと呪いの家の話が交互に進行していき、正直かったるかったです。白石監督らしさはありません。
ちなみにエンドロールに「世界観監修 鈴木光司」とありました。たしかに監修の目が光ってなければ白石監督は映画をもっともっとぶっ壊していたでしょう。個人的にはそうしてほしかったのですが一応商業映画ですので、そこのもどかしさを感じました。折衷案とて今作のような形になったのでしょうが、面白くなったのは…救世主・安藤政信が登場してから!!!!!

ここでいう救世主というのは呪いをかけられた山本美月、佐津川愛美たちのとって…でもあり、観客にとっての救世主でもあります。確実に白石監督の代表作『コワすぎ!』でいう工藤ディレクターの立ち位置であります。

この安藤政信曰く、めんどくせーから、貞子に呪われた山本美月に伽椰子の呪いもかけさせて相殺させようって発想です。コレはマジで素晴らしいです。

なので試合は端っから[相打ち]狙いだったんですね。。
にしても試合時間が短すぎやしませんかね。。もっと見てられます!なんなら『ゼイリブ』みたくしつこい笑いが欲しかった!!

さぁどうなったのか見て唖然としたら良いさ。。

私はごめんなさい、とりあえず3.4点という中途半端な採点をします。後で下げるか上げるかするかもしれません。。