このレビューはネタバレを含みます
最高のバ怪獣映画だった。
「セガールとシュワちゃんが戦ったらどっち強いかなぁ」っていう小学生が考えるレベルのバトルを映像化した感じ。いい意味で。
どっちが勝っても人類にメリットが無いという点では往年のVSゴジラシリーズを彷彿とさせるし、そうかと思えばジョジョのスタンドばりの能力戦、要所要所でのキン肉マン(不忍池のアトランティス戦)、北斗リスペクト(ラオウがレイの秘孔突くあたり)。そしてなによりドラゴンボールの「はじけてまざれ」要素。
どれをとっても近年の小綺麗にまとまった映画には無いバカっぷりが愛おしいほど炸裂していた。
遠距離呪い型と近距離パワー型のがっぷり四つが見られるのはこの映画くらいだろう。
どれも見てる人の口角を引き上げるには十分な要素であった。
果たしてこれほど見たあとに観客の笑顔を担保してくれる映画が近年の邦画シーンにあっただろうか。
※僕は劇場にもかかわらず腹抱えて笑った。
リングシリーズ、呪怨シリーズ見てなくても楽しめるようにオリジナルから若干設定が変わっていて今作用の設定になってる素敵な配慮。
黄金期ジャンプのバトル漫画が好きな人、または東宝の大怪獣バトルものが好きな人ならみんな楽しめる最高にご機嫌な怪獣映画だった。
終盤で二大ヒロインが並び立つシーンは鳥肌とともに興奮を抑えられなかった。このために2500円と90分を払ったと言っても過言では無い。
もし続編作るならこのまま明後日の方向を向いてジャパニズムホラーをぶっとばしてほしい。本気でそう思った。
ところでMX4Dの意味はあったのだろうか。