トランスマスター

SEX発電のトランスマスターのレビュー・感想・評価

SEX発電(1975年製作の映画)
4.0
♯44(2025年)次世代エネルギー

イタリアのコメディ作品
(ポルノ映画ではありません。)

80年代のエネルギー危機と生産技術の退化で、21世紀の今日、動力は原始時代に戻った少なくとも2世紀は逆戻りしたのである。

舞台は近未来、化石燃料が枯渇して電気が無くってしまい馬車、自転車、馬が道路を走り薪で暖をとるマルチバースのイタリア。
主人公は大学教授のエンリコ
彼はSEXの摩擦と愛情で発電ができる装置を発明する。
これを実用化すればスケベ大国のイタリアはエネルギー大国になると確信した教授は、     絶倫のホテル支配人D・ベンチュロリと8人の子供を持つ肉食主婦フランチェスカを救急車で轢いて怪我をさせそのまま拉致して2人を同じ病室に入院させ発電装置のついたベッドでSEXを促すのだった…。

◆良い点/注目ポイント
・エンリコ教授の助手のピエラが、スケベにノリノリで笑えます。ベンチュロリがフランチェスカを怒らせて出ていってしまいSEX発電が中断して困っていると「私はいいんですが婚約中の彼が…」と言いながらパンツを脱ぐ姿が上質なコントです。
・エンリコ教授が自己実現して悟ったセリフ「SEXが罪だった時は夢中でやり社会的義務となり奨励されると人々はSEXに興味を失ってやらないとは」深い…。

◆改善点
・無し

◆総括
・コンプライアンスが緩くてTVで過激な番組を放送していた80年代のコントを見ているようでノスタルジーに浸ってしまいました。

フランスとイタリアのコメディ映画は、ハリウッドのコメディ映画のレベルを超えています。

-2025年44本目-