春21号

デッド・オア・リベンジの春21号のレビュー・感想・評価

デッド・オア・リベンジ(2015年製作の映画)
4.2
この映画を自業自得ですます訳にはいかないだろ

この映画のポイントは飛び入り参加した事で抜け出せなくなったと言う点
発端の責任の所在が早々に退場してしまうからどうあがいても完璧なリベンジにはならないのだ。
この時点で胸糞映画確定というか…

とんでもなく胸糞悪いからオススメは絶対にそれこそ太鼓判を押して出来ないのだけれど個人的には傑作です。
汚ねぇデブおやじもいいおやじの面も持っていて立場が変われば子供のために命乞いをするし、優しい彼も立場が変われば悪魔にも変わるのだ。
別に彼等に同情できる訳ではないが人は善人にも悪人にもなるという単純明快な心理をこれでもかととことん意地悪にこの映画は見せ付けてくれるのだ。
そして何より怖いのは人が悪魔に変わった時その周りに居るだけの関係のない人たちおものみこんでしまうということだ。

後半にいくつかある長回しシーンの意地悪さが最悪で最高
必要なものを必要なだけ研ぎ澄まして作劇されるストーリーに映画的なうまさも見れて個人的には大変良かったです。

でもオススメはしません。
春21号

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