このレビューはネタバレを含みます
入れ替わりに時間のズレがあったというアイディアは、面白いと思いました。
(あれだけの災害を忘れているのは不自然ですが)
でも、そのトリックを使って一度起きた過去を大きく変えてしまったら、瀧君のもといた世界は消失してしまわないのかな…?
あれだけ大勢の生死を操作してしまうのは、タブーなのでは。その辺の辻褄が大丈夫なのか、気になりました。
一般的にタイムスリップ系の物語が、過去を改変しないように奮闘するのと対照的。または、変えてしまった際には相応の代償が伴う、という倫理観を、これまで観た映画などからは教わってきました。
主人公二人が生きていて、記憶がなくなってもまた再会できる程度の甘ーい恋のスパイス的な代償では済まない禁忌を犯してしてしまっている気がして、でも絵や音楽は終始さわやかなので、混乱してモヤモヤが残りました。