『美しく切ない、新海カラー満載』
『君の名は。』いつまでも観ていたいと思える作品でした。新海監督お得意の、光、マジックアワー(夕景)、新宿の街並みの作画は本当に素晴らしい。
ストーリー構成は至ってわかりやすく、時間も107分と観やすいです。中だるみは一切ないです。
また最近は数少ない、脚本がオリジナルなので次はどうなるんだろうとワクワクしながら観られます。
映画の設定として、昔ながらの手法である人物の入れ替わりと、もう1つの手法(ぜひ劇場で!)をうまくミックスしています。この手法はいくつもの映画で使われているのに、新鮮に感じる脚本です。
そこがやはり新海カラーだと感じます。
そして何と言ってもRADWIMPSの曲が合いすぎてて、何度も鳥肌です。曲の使い方も、入るタイミングやアニメーション、全てのバランスが絶妙です。観終わったあとに、RADWIMPSのアルバムを聴いてる感じです。
後半の展開は結構早いので、前半をしっかり見ておくことをお勧めします。
ストーリーに直接関係はしていませんが前作の『言の葉の庭』を
観ておくと『ニヤリ』となるシーンがあるので是非!
今回の新海作品は今までの切ないを前面に出した作品というよりは、老若男女すべての層が観られるエンターテイメントになっており、それであって脚本はとても濃い内容です。ぜひ美しい映像を大画面で!