服部だった何か

君の名は。の服部だった何かのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
3.7
2016年最後に観た作品。
新海誠という人間の作家性がねじ曲がっていて面白かった、という穿った感想を持ちそうになったが需要に合わせて変容した結果かもしれない。これが今の新海誠の作家性なのかも。
そんなことは抜きにしても恋愛へと繋がることに対する違和感を拭えずそこまで刺さらず。
ただ、わかりやすいストーリィテリング、田中将賀の飲み込み易いデザイン、元々備えていた風景の美麗さ、RADの楽曲など、ヒットするに足る魅力を含有していて納得したのも確か。散々TVで流れていたらしい楽曲達もTVを見ない自分には影響ゼロで初めて聴く歌ばかりでした。
美人先輩があまりにも所謂「男の子から見た理想的高嶺の花」を具現化したキャラクタで結構引いた。非常に虚無なキャラクタだと感じたが、女性にはどう映るのだろう。