6トン将軍

君の名は。の6トン将軍のレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
1.5
「久しぶりに途中で寝そうになった」
「映像的にはあまり綺麗じゃない」
「ラノベっぽい。10代向け作品」
「この作品本当に若いそうに受けたの?」
「これ深海作品?」

凄く驚いた。前作までの暗い欝雰囲気&ナルシスト臭が消えた。
というか
これなら深海監督じゃなくてもよくないかな。
深海特徴の綺麗な背景って結構できる人多いから。
ネットで探せばいくらでも出てくる。

※辛口注意

後。
若者向けらしいですが。
あまり若者向けっぽくないような。
なんだか20代・30代向けのような気もしなくもないです。

■悪い点
・深夜アニメ。少女漫画っぽい演出
opのTVアニメっぽい入り方とか。
「あの夏の~的な」
演出も漫画っぽいというか
どこかで見たことがある絵を繋げてくるので新規性無し。
多分「ここで盛り上げようとしているんだろうな」とかは思いましたけど寒かったです。のれなかったので。

・映像
「背景が綺麗」という評判聞くけどそんなことない。
あまり映像が綺麗じゃない。

アニメなら「アナ雪」の方が圧倒的に綺麗。
実写なら「レヴェナント」
はっきりいってレベルが数段劣る。

又2Dアニメ映像としても前作「言の葉の庭」の方が綺麗。
なんで新作でレベルが落ちてる・・・

後田舎・都会とも景色があんまり綺麗じゃない。
ほんと写真~。
実際に自分で「綺麗」と思った景色ではなく
ネットで画像集めてそれ見て書いたみたいな。
ネット画像の方が綺麗だけど。
体感ない。

普段見ている景色が綺麗に見えるとかはない。
ジブリの映像の方が綺麗。

・雑さ
高校生の部屋じゃない等々。

・音楽と絵
このマッチング度が深海作品の売りだったけど
本作は合ってない。
前までは良かったんだけど。
秒速>言の葉>本作品

何気にBGMがないシーンが多い。
付け忘れ?とか思った。

・動き
動きの面白さはなし
動きは微妙といか深夜アニメっぽい動き。
簡単に言うと普通のTVアニメの動きです。

実際の高校生を観察して魅力的な動きにするとかではない。
動きのアイデアも結構手抜き。

・キャラ
全然姉妹っぽくない・・・
アニメキャラっぽい・
オタクの妄想のような先輩キャラ&友達キャラ。

・安い
「予算無いんだろうな」と思う映画です。
背景も所々気合はいってるところあるけど多くはもわっとした背景。
TVアニメレベルのところも多い。

背景書き込んでいるシーンでは雲も草も動かない。
だから季節も感触も分からない。
感触ない。
結構手抜きが多い。

後。人はあまり動かない。

・まとまり
毎度のことですが。
深海監督の作品は荒いです。

そして今回の映画は映画としてのまとまりもない。

とりあえず皆の意見(多分受けるだろう要素)たくさんいれて
誰もまとめ役がいない映画みたい。
これだと誰が監督やっても同じような映画です。
同じ手法でアメコミ映画みたいに量産できるのではないのでしょうか。

しかし。
アナ雪のように「圧倒的に綺麗な映像」と「見せ場の連続」で見せる映画でもない。

この映画見るとディズニーって映画作るの上手いと思います。
世界中で受けるためにさまざまな要素をいれてきますが
一つ一つの要素をレベル高く仕上げてきます。
まとまりも一定水準以上でくるので。

ディズニー・ハリウッド凄いと思いました。
世界で受ける映画を作ってくるので。

等々。
ジブリ作品を基準にすると荒い点が目立ちます。
田舎っぽさも都会っぽさもないです。

「泣いた」という感想ありますがさっぱりわかりません。

■よい点
・とりあえずいっぱい要素をいれまくった点
・最後は良い感じで終わるのでスッキリ。
・震災をモチーフにしたねた。
(シン・ゴジラもそうだけど震災をネタにすると映像の質が低くても受けるよね。何故か)


■まとめ
本作。
特にいいところない映画だけど人気なんだよね~。
不思議。

というか私がここ最近「日本」で人気の映画と合わない。
「シン・ゴジラ」「君の名」とか。
(映像的には安っぽくて技術的にも拙いけど評価が高い映画かな)

後。10代にはいいけど。
本作はそれ以降の人には結構きつい内容ではないでしょうか。
(学生ではない人には)
寒いシーンの連続で。


「彗星」「入れ替わり」「時間差」とか出てくるけど。
湿っぽくて生命力なく
小さな世界で小さく終わる。
日本らしい映画。
衰退する国みたいな。
「安くて小さい世界」
結構日本の「薄さ」みたいな所を書いている映画だと思います。

ハリウッドと全然違うよね。

ハリウッドなら軍の謎テクノロジーで
宇宙に行って宇宙空間で爆破。
最後は「USA!USA!USA!」とかになりそうだけど。

この映画を見て「日本ってすばらしい」と思うか。
「衰退する国で若者にも活力なく安い国」と思うか。
結構分かれるんじゃないでしょうか。

後。
「アナ雪」はミュージックビデオ的でしたけど。
この作品はそれ程音楽が豊富ではなく無駄に長く。
音楽シーンの映像も「出来がいいとはいえない」ので。
繰り返し見るようなものではないと思います。
→この変はDVDの売り上げで分かるんでしょうけど。

と。
色々思いました。


■追記
映像綺麗関係について。
飛行機でみたから微妙だと思ったかも。
機内の映画って画質悪いしね。

「言の葉」はBDでTVでみたので。
今だとBDでTVで見るのが一番映像綺麗だから。
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