天狗

君の名は。の天狗のレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
4.5
この作品を「言の葉の庭」レベルの作りこみで製作したらどのようなことになるんだろうかと想像してみました。

①タレント、グラビアアイドルあがりの大根役者は少なくとも映画に出る機会は激減する(芸能界の訳の分からない癒着構造が映画という世界では通じなくなる)

②そもそも邦画はアニメであるとの世界的評価になってしまう(韓流映画=グロ犯罪モノとやっと肩を並べるレベルになる)

③総じて、邦画界がアニメ分野で活性化し、アニメの世界の下請け構造などブラックな構造が少しは改善する

みたいなことを考えました。

「男女入れ代わり」などという本作の主題にとってどうでもいいキーワードに影響され、逆にほとんど先入観なく観れたので、とても新鮮で魅力あふれる作品だという感想を持ちました。

人と人との出会いは本作に描かれるように「時間」と「場所」という2次方程式的なものだろうと思いますが、だからこそ大事にしないといけないのではないか。

学ぶことの多い作品でした。
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