れい

君の名は。のれいのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
5.0
WOWOWにて視聴。公開時の周囲の評判が良くなかったので全く期待してなかったのだけど、いやいやとんでもなく素晴らしい大傑作。現実とファンタジーの超絶ミックスで、とてつもなくピュアな感性と美しい風景描画に魅了された(ちなみに普段アニメ作品は国内海外共に殆ど観ません)。

序盤こそ「何でその状況で学校行けるの?」と感じたけれど、二人とも夢を見てると思っているのだからこそ深く考えもせず何でも出来るし何処へでも行ける。夢の中の自分は最強。そこの部分をスルー出来ない人は、夢の中でもかなりきっちり行動しようとする人、自分をなかなか開放出来ない人なのかなと感じた。映画だからアニメだからファンタジーだから、なんて括りさえいらないほど楽しんで切なくなったりキュンとしたり。後半はずっとボロ泣き。

男女の入れ替わりモノは大林宣彦監督作品「転校生」の亜流だと思ってしまうので観る気は起きなかったけれど、このように平成時代の感覚で文明の利器を大活躍させ、観る側に希望を抱かせたまま物語を昇華させる作品が産まれたことを嬉しく思う。気がつけば神木隆之介や長澤まさみが声優だったことを全く感じさせないほど自然に世界観を作り上げていたこともこの鑑賞後の清涼感に貢献している。観て良かった!
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