ぞえちゃん

君の名は。のぞえちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

君の名は。(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

この作品の描く痛みは、天災にかぎらず大抵の人が遅かれ早かれ経験する、取り返しのつかない喪失の痛みだと思うので、その痛みを自分のものとして感じられるかどうかでまず評価割れる気がする。
時間はやり直せないし死んだ人は帰ってこない、そういうフィールドでわたしたちはやっていかなくてはならないが、「目には見えないし忘れてしまっているけれど、希望はかつてそこにあった」というこの作品のメッセージは観た人の中にずっと残る。
そのこと自体がはらむ希望に不思議な感動を覚える。

まさに彗星の尾のように美しい余韻を残した作品だった。
観てよかった。
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