のらいぬ

君の名は。ののらいぬのネタバレレビュー・内容・結末

君の名は。(2016年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

浮かんできた名前は、貴樹と明里。

前前前世的な作品「秒速五センチメートル」を観てから、「君の名は。」を観て欲しいです。

「秒速」では出会えなかった貴樹と明里ですが、同じ桜の季節に、今度はちゃんと瀧と三葉が出会う。
自分の中で「秒速」からずっと続いていた「貴樹と明里のはぐれっこ」が、「君の名は」でやっと救われた感じがして、ふと、「秒速」の2人の名前が浮かんできました。

また、それを暗示しているようなRADの曲も、どれも良いです。野田洋次郎は、良い仕事します。

名前はいつか忘れてしまうかもしれない。だからこそ、今この瞬間の感情を、心が体が間違いなく覚えている、感じたその想いを、三葉の手のひらに書くシーン。涙が止まりません。

新海誠監督特有の、光の反射する映像は美しく、組紐の様に綿密に編まれた脚本も、作品に重厚感を持たせます。
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