ビターチョコ

君の名は。のビターチョコのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
3.5
旧作のレンタルDVDで観た。特大の大ヒット作! それを前提に観た。充分に楽しんだが、大ヒットした理由は判らなかった。

あらすじ。
現代日本が舞台。高校生の男女一組が、夢の中で互いに入れ替わり始め。さらに夢の外でも入れ替わるようになる。男子は都会育ちで、女子は(都会に憧れる)田舎娘。
「会いたい!」
と思うのは必然だ。
で、会いに行くのだが会えない。スマホで「LINE」はできるが、電話が通じない。なぜだ? 理由が分かったとき、二人は衝撃を受ける! そして……。

★ここから、ネタバレ全開で!

悲恋である。
二人は絶対に会えない。
だからこそ会いたいのだ。
そして計画を実行に移すのである。

若い二人を応援したくなる人がいるだろう。
そんな人たちが、この映画を大ヒット作にしたのだろう。

だが私は応援したいと思わなかった。なぜだろう。たぶん二人とも幸福な家庭に生まれ、充実した高校生だからだろう、いわゆる「勉強もスポーツも出来るタイプだから」だろう。美男美女のようだし、友人も、みな健康的だし。

★ちょっと、あらすじを訂正。
主人公の男女は、最初の最初の本当に最初から「意識」が入れ替わっていたのだろうが、それを夢と思ってた? 意識がぼんやりしていたわけでもないだろうに……変じゃない? なんて思ってはいけない(フィクションだから)。

さて、2016年の映画だが、その年で一番ヒットしたらしい。特大の大ヒットらしい。映画館に老若男女がリピートしたらしい。それを知り、興味が出た。そして二年後、旧作のレンタルDVDで初めて観たわけだが、まず、画(え)が恐ろしくキレイで驚いた。

観て良かったと思うが、一度しか観なかった(1週間レンタルだが)。新海監督の次回作が楽しみである。映画の内容じゃなく、また大ヒットするかどうかの方が(私は意地悪だから)。

そういえば、この映画はダブル主人公だ。テレビドラマなら群像劇は多いが、2時間弱の映画で「一人称」で二人の主人公ものは珍しい気がする。

今は『キック・アス』しか思いつかないが、「アス」側は一人称で、「ヒット・ガール」側は三人称だった気がする(あやふや)。