ラウぺ

君の名は。のラウぺのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
4.3
近年これほど映像の美しいアニメは稀ではないでしょうか。

彗星が落っこちてきてなんだかヤバげな展開を予想させる物語には「そんなわきゃねえ!」と叫びたくなるような非常に強引と思える箇所がいくつかあるものの、監督のどうしてもこの内容でなきゃだめなんだ、という有無を言わせぬ意思の強さのようなものを感じました。
中盤以降これはハッピーエンドなのかバッドエンドなのかハラハラ・ドキドキな展開もあり、結果的に最後まで見ると、やはり監督の描きたかった物語はこれなのかと納得のラストを迎えることができます。
なので、この映画を見るときはストーリーの流れに身を任せてあれこれ疑問を持たないで見るのが正しい。
予告でもはっきりと分かるように、とにかく映像の美しさは格別で、単なる不思議系のハートフルストーリーではない良質の映像作品と言えると思います。

劇場は高校生だのカップルだのがいっぱいでしたが、50歳のおっさんでも最後に号泣できる内容に、幾つになっても素直な心持ちが大切なんだと、変なところで納得して帰路に就きました。
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