しば

君の名は。のしばのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
3.5
内容は入れ替わった男女のよくあるボーイミーツガール。
都会育ちの瀧と田舎に住む三葉の体がある日突然入れ替わる。実は三葉は3年前に隕石落下により亡くなっており、三葉に入れ替わった瀧が彼女の危機からタイムリープして救い出す物語。

予告を観たときはあまり話題になっていませんでしたがすごく綺麗だなぁと気になっていたので、リアルタイムで観ました。

とにかく背景美術がすごく美しいです。実在する何気ない風景でも現実ではありえない色調の組み合わせにするとこんなにも新鮮に見えるんですね。

新海監督の作品はこの作品が初視聴でしたが、王道で普通に楽しめました。あくまでも"普通"ですが。

この作品が大ヒットした理由を自分なりに考えてみると、「美しい風景」だけでなく「ハッピーエンド」と「キャラクターデザイン」が大きいと思います。
新海監督の過去作品は、一貫して美しい風景であることには変わりありませんでしたが、ハッピーエンドとは言い難い終わり方の作品が多かったようです。
新海監督の憂鬱エンドな作風をあえて排除し、ハッピーエンドにしました。
それに加えて垢抜けないキャラクターデザインを一新。「あの花」などで有名なキャラデザイナーの方に頼んでオタク受けも一般受けもする丁度良い塩梅のデザインにしたことで、万人に受けたのだと思います。
また、RADWIMPSのキャッチーな主題歌もヒットに貢献したのかも。

口噛み酒のや瀧が三葉と入れ替わった際、執拗に胸を揉む描写は監督の性癖なのかもしれませんが正直受け入れられませんでした。気持ち悪いです。

一発当てて名が知れ渡ったので「天気の子」は、ある程度人気が出るとは思いますが、「君の名は。」以上にヒットするか見ものです。
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