Junichi

君の名は。のJunichiのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
4.1
「寄り集まって形をつくり、捻れて絡まって、ときには戻って、途切れ、また繋がり。それが結び、それが時間。」

【撮影】10
【演出】8
【脚本】6
【音楽】9
【思想】8

とある授業の
レボート課題に設定したので(笑)
改めて観賞

劇場で一度しか観ていなかったので
二度目の観賞
二度のほうが楽しめました

田舎(岐阜県糸守)の女子高校生と
都会(東京都新宿)の男子高校生の
体はそのままに中身が
つまり
性別と性格が入れ替わるという
ラブコメの王道的な設定

人間関係はそのままなので
人々とのコミュニケーションの齟齬が
コメディとして描かれます

そして中盤からシリアスな雰囲気に

空間的な入れ替わりだけでなく
時間もからませたのが秀逸

入れ替わりを繰り返すことで
お互いを少しずつ知るようになり
お互いを好きになっていく
ここをもう少し繊細に描いてもよかったかもしれません

ところで新海誠監督は
よい意味でも
よくない意味でも
作品のオリジナリティにこだわらない人

『ほしのこえ』は『トップをねらえ!』

『星を追う子ども』は総ジブリ

本作も
『もののけ姫』(口噛みのモチーフ)
『涼宮ハルヒ』(赤いリボン)
『時をかける少女』(坂道での転倒)
『彼女との時代』(過去に出会っていた)
などなど

とりわけ
内村光良さんのドラマ『彼女との時代』(1998年)のように
過去に二人がすでに出会っていたことが後からわかるくだりで
切なさが100倍になりました

様々なクリエイターや
プロデューサーたちが
ヒットさせようとして作った作品
ヒットしない理由がありません

逆にいうと
新海誠の作家性は
彼の作品のなかで一番薄まっています
(『言の葉の庭』が最も濃いと思います)

最初に観る新海誠作品として
オススメです