ぜにげば

何者のぜにげばのネタバレレビュー・内容・結末

何者(2016年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

いや面白いし、えぐられたなー。
YouTubeチャンネルおまけの夜の、在宅映画祭「何者」回のアーカイブを視聴後に書いてます。
(自分の感覚が全て言語化されていてめちゃくちゃ気持ちよかった)


この5人はマジョリティ上位5タイプという訳ではな無いかもしれないが、1番目立つ上位5タイプな気がする。
間違いなく全員「いる」し、なんなら誰かは自分に当てはまるというか、自分は今この人だな…といった風に置き換えられると思う。

何者か。

この作品を見て何も感じなかった人は、恐らく光太郎なんだと思う。

まず光太郎かどうかで生き方が変わり、非光太郎が更に分化し、より達観できるとサワ先輩になる。
ギンジはタクトのB面というか、一面というか、タクトの中にあって、隆良は瑞月が指摘した通りで、かつ直ぐ見つめ直せる中々他の人には無い良い素直さがあって、瑞月はまあ、なんだろな、普通?で、理香が一番ヤバイ。

タクトは結末で全部解消した訳じゃなく、あくまでも現状を客観視し、ひとつ上の段階へ進んだ。これを繰り返して人は成長していくんだなと。
彼が次の段階へ進んだ所で終わるが、もっと早くに次の段階へ進んだ人(隆良)もいれば、まだ進めてない人もいる(理香)
そこがリアルだった。

タクトは裏垢を消すのか、残すのか、いずれにしろ前よりは良い方向に行くだろうし、また演劇を始めるかもしれない。今後どうなるか分からないけど、みんなギンジになって成功したらそれが理想だね。

達観できないという意味では、ギンジの演劇のレベルが低いのはタクトにとって不幸だったかもしれない。
タクトに分析がすごいねと言っていた周りは、優しいようで優しくないのかもしれない。(浮気されてるよって教えるのが優しさなのか、教えないのが優しさなのかみたいな)




理香については、個人的には救いの手を差しのべることは不可能だと思う。
スピリチュアルな方へ進んで、救われたと認識することはあるかもしれないが、それは酔いでしかないし、彼女の場合周りにも迷惑をかけるかもしれない。
半端に賢いから余計辛いだろう。



結局は恥ずかしくてもアウトプットして次の段階へ進むしかない、そんな映画、というか人生。


正直突きつけられすぎてもはやホラーと言ってもいいかもしれないが、今後自分はこの映画を見返す必要があるなと感じた。
見返したい事に変わりは無いが、同時にそこに必要性を感じる。
その辺の自己啓発本より全然良かった。
アドバイスのレベルじゃないしね。


余談
おまけの夜のおかげでかなりスっとまとまった。あのチャンネルは神
ぜにげば

ぜにげば