ゆっけ

何者のゆっけのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
4.0
何て、気持ち悪い映画だ。

観た人は、そう感じると思います。

※原作読了済みの感想で、映画の感想というより雑感です。。。

”就活”は約8年前くらいに経験しました。
リクナビ2009のときですね。映画の中での就活は当時とそんなに変わっていない印象です。

就活を経験している人というよりかは、SNSを通じて発信したことがあるかないかによって印象が変わってくる映画だと思います。

他人から自分をどう見てもらいたいか?

、、、なんかよりも、自分の言動がどのように人に影響を与えるかということを想像する方が先なんじゃないかなと思います。

その言動の積み重ねが、”その人”になるのだから。
表も裏も合わせて、その人自身。こうなりたいという理想像や、本来自分はこういった存在というものなんて、自分自身が分かるわけなくて、きっと、それは受け止める人によって変わってくる。

内定が出ることが「今までの自分の人生を肯定された」というわけではないし、まして面接の1分間で伝えられることなんて限られてます。

だからこそ、受け手側もその人の伝えていることの裏側にあるものを想像する力も必要だし、伝える側も1分なんて制限に狭まることなく、いろんな手段を使って伝える(発信し続ける)ことが大事なんじゃないかって思います。

”10点でも20点でも良いから、自分の中から出しなよ。自分の中から出さないと、点数さえつかないんだから”

映画が好きで、年間○○本観てますって言っても、そこに熱は案外ひとには伝わらなくて、自分は10年以上「映画が好き!」ってブログやイベントを通して伝えてきて、少しは伝わって今ここにいるけれども、

まだまだ好きというだけでは実際何もできてはいなくて、かっこ悪くとも、あがいていくことしか自分を伝えられないし、一番伝えたいと思う目の前の人にはきっと伝わりきれていないんだろうなぁと、改めてしみじみ思った、そんな映画でした。

中田ヤスタカ 「NANIMONO 」良い曲でした。
ゆっけ

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