地球へ

何者の地球へのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.9
就活をとおして自分が「何者」なのかを探す5人の学生の物語。

十人十色ではないが異なる個性、そしてそれぞれの手法で就活を行う。
同じ目的で集まったが、表面上は和気あいあいではあるが、1人がゴール(内定をもらう)したため本音が露わになってバラバラになっていく。
まあ、もともと親しかった仲間でもなく、たまたま共通の目的で集まった集団なので脆いのは当然かもしれない。
でも、その結果として主人公は自分が「何者」であるのか見つめ直す。

就活の経験はあるが遥か前であり、今流の就活の苦労は解らない。
また、SNSで自分の意見を発信する大学生活の経験もない。
結局、解らないままに物語は進んでいった。

予想以上に暗いお話でした。
最後に主人公が少し変わり始めたことが救いだったように思う。

舞台劇を見ているような展開と、主題歌「NANIMONO」のテンポがよくマッチングして心地良かった。

就活時期の不安定な心情を客観的に描いた映画だったのでしょうか。
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