ヤマ

何者のヤマのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
4.6
日本が陥っている評価社会化への警鐘。

人が人の価値を決めるという残酷な就職活動という舞台に翻弄される6人の登場人物を通して、我々は「私たちは何者か」の真理を探っていくことになる。

やられた。このフィルマークスという批評会場さえも、この映画が糾弾する要素の一部として内包されてしまうような恐ろしいテーマであるため、おいそれと何も書けない。原作は映像が無い分、読者(自分)の脳内がひけらかされるのでもっとエグい。
こんな物語を描ける朝井リョウには手も足も出る気がしない。この人にリアルで出会ったらたぶん何も言えない。
ヤマ

ヤマ