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何者2016年製作の映画)

上映日:2016年10月15日

製作国:

上映時間:97分

3.3

あらすじ

「何者」に投稿された感想・評価

クワン

クワンの感想・評価

4.3
あなたはいったい何者ですか?

予告編のテンポ感を期待すると、映画のトーンは逆だということがわかる。この映画のレビュー平均が4.0を超えないのは内容の重さもあるがそういう面もあるかもしれない。これが「モテキ」の大根監督であれば予告編のスピード感のままガンガン巻き込んでいったのだろう。その物足りなさを前半は感じていた。

しかし観終わって時間が経ってみると、小説文庫本の解説もしていた三浦大輔監督がほぼ原作を踏襲しながらも、演劇のモチーフを原作以上に持ち込んで、音楽や映像ラッシュに頼らず役者の生の演技を信じ切って演出したこの方法論は、テーマの重さを重さとして鈍器のように観客に打ち付けるには良かったかもしれないとも思えた。

朝井リヨウ×三浦大輔。一見、爽やか×ジメジメだが、根っこは非常に似ているのだと思う。だからこそ原作を大きく改変できない程、監督は深いところで作品の強さを信頼していたのだろう。

佐藤健。彼の映画人生で一番かっこ悪く平凡に見えるのが良い。

有村架純。作品の良心的な立ち位置だが、彼女の眼の芝居がいい。

二階堂ふみ。クライマックス。圧巻の一言。

菅田将暉。天衣無縫な魅力が突き抜け素晴らしい。歌もいい。

岡田将生。絶妙なスパイス役でうまい。周囲にいるよね。きっと。

山田孝之。大学時代はこういう先輩、頼りになるんだよね。説得力あり。

三浦大輔の劇団ポツドールの芝居は昔、3作ほど観にいったことがある。「愛の渦」「恋の渦」「顔」。観ただけで変態と言われそうな舞台だが、知人が出演していたこともあり(←こういうことを吐露することが岡田将生=隆史的自慢 笑)よくここまで人を露悪的に追い詰めることができるな、と恐ろしさを感じたものだった。

そういう面ではこの「何者」は露悪性を潜めたが人を追い詰める濃度は変わってはいない。

もはや後半は観ている私自身の自意識が哀しくも暴かれていくようなマゾヒスティックな感覚に陥っていくが、きっと私だけではないのだろう。

私はいったい何者なのだろう。

この 自意識という名の 悪夢

私は就活が終わってもこの問いから抜け出せなかった。

「バタフライ・エフェクト」のレビューで就活時代に触れたが、基本的にいい思い出はない 笑

20代の方々はいつか年齢を経て、外からの「何者」社会呪縛と、中からの「何者」自意識呪縛から放たれることを願ってますか? 

自分がどこかで終止符を打たないとそれは永遠に続くもの。

諦めるの? 降りるの? 目を逸らすの? 叫ぶの? 走るの? 泣くの? 闘うの?逃げるの? それとも、、? どれも根本的な解決にはならない。

もう逃げきれないことを認めた上で、それらとどうにか付き合っていくしかない。そして私は今日もヨガをする🧘‍♂️鬱陶しい自意識からひと時でも離れるために(笑)

映画「何者」について書く行為。正直に言えば、この瞬間もまた映画を観た時と、同様に自分を刺し続けている。

こうして、匿名にて映画レビューを書いている私。私たち。

それと彼らとの違いは何か。それとも何も違わないのか。

自分なりにイケてる着眼点の自己顕示欲?

リアルで満たされない自意識の満足?

映画を神の視点で裁ける安全地帯の全能感?

ペルソナを被って初めて本音を吐露できる隠れ場?

「何者」でないことから目を逸らす逃避先?

そうかもしれない。

それだけではないかもしれない。

愛があるかもしれない。

ピュアな想いがあるかもしれない。

私の場合、匿名だからこそ作品ごとに踏み込んだ極私的なレビューが書ける。それは事実だ。もしその製作者が友人だとしたら面と向かって駄作とはおそらく書かない。書けない。

実名やFacebookであれば私の今の社会的な繋がりからの眼と、自身の社会的立ち位置を気にした上での面白くもないペルソナレビューになるだろう。

それには、まったく自分らしさも解放感も無い。

ただひたすらにかっこつけることになるだろう(笑)

つまり匿名で悪意が噴出するという側面ではなく、匿名でその人らしさ、その人本来の想い、その人の隠れた感受性がリアル以上に染み出る可能性。

外見ではなく、社会的立ち位置からくる関係性でもなく、

純粋に映画がすきな感受性そのもので人と繋がる、心地よさがきっとここにはある。

「逃げ場?」「隠れ場?」

それのどこが悪い。

大いに結構、どんどん内なる感覚を解放すればいい。

お金とSNSは似ていると思う。

優しい人が持てば、もっと寛大になれるし。

嫌な奴が持てば、もっと嫌な奴になれる。

その人が持っているものを肥大するだけだ。

このレビューを書いていても、思うことがある。

「で、あなたは何者なのですか? クワンさん」ともうひとりの自分が問いかけて。

「あのですね~、、」とまた別の自分がそれに言い訳のように応える。

その内にそんな自分を全てさらけ出して、いっそ楽になりたいという感情が芽生え出る。人間は面白い。誰もいない空間で無数の人の眼と対話をする。

特に感受性の共鳴を感じた方々に「私はこういう人間で、こんな弱みがあって、こういうとこがちょいと自慢で、実はこんな人間で、、、」と思い切り披露したい、わかってほしい、そんな自分を認めてほしい、と感じる恥ずかしい瞬間はもちろんある。

でも「匿名」だからこその恩恵、解放感には代えがたいのである。

もし自身を披露したら、自意識が晒されていく恐怖と歓喜の狭間で、人は社会的な「何者」性にからめとられ、自由自在な解放性を失うだろう。

朝井氏と三浦監督の対談で「僕らは小説と演劇という表現法があったから満たされた自意識が、無ければTwitterに向いてたかも」的な発言は、単なる勝利者の上から目線なのか?

Filmarksレビューという舞台において、深く掘り下げれば、掘り下げるほど、深淵の闇に手を伸ばすことになるこの映画「何者」という題材。いやはや全く一筋縄ではいかないものだ。

遠い昔、尾崎豊が歌った「この支配からの卒業」はいつ来るのだろうか? 

あの時代とは支配の意味は全く違う。

相手はどこまでいっても自分自身だ。
くま

くまの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

なんかよくわからなくて映画館出そうになった
みのり

みのりの感想・評価

2.1
こんなマウント取ってくる就活友達いたら心荒む。
最後は衝撃
二階堂ふみ、テラハにいたらうざいタイプ
誰もが一度は自分は他人とは違う存在だと思う時がある。
大学生や就活生が観ればいろいろ共感する所はあるかもしれませんね。
まこ

まこの感想・評価

3.2
最近2回目を見ました。
俳優陣豪華なので最後まで見やすいです。
面白いけど、なぜかこの点数…。
nana

nanaの感想・評価

3.5
現代の子が観た方がいい
本読んだら見なくていい
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