shibamike

座頭市地獄旅のshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

座頭市地獄旅(1965年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

柴三毛「何でこの人、盲なのに人斬るの上手なん?」

普段、仮面ライダー、ウルトラマン、ドラゴンボール、その他色々なヒーローものを見ても「何で変身できるん?何でかめはめ波撃てるん?」と思ったことはただの一度もない自分であるが、この座頭市の剣豪ぶりには強烈な疑問が沸き上がった。

「作り話だから!」というのにしても気になる。と思っていたら、終盤に敵の一味が丁寧に解説をしてくれる。
「落ち着け!ヤツは居合いの達人だ!こちらから切りかからない限り向こうは動けねえ!」
はー、なるほどー、と結局よくわからないが、なんとなく得心し、自分の冒頭の疑問はドライアイスのようにシュワシュワと消失した。
根拠のある凄腕剣豪、素敵である。
シリーズ初回とかで説明あったのであらう。

初めて座頭市シリーズを鑑賞。シリーズ12本目という本作。小気味良いテンポと胸のすく勧善懲悪で、大変楽しく鑑賞できた。
面白かったのであるが、何となくテレビ番組の2時間時代劇な感を感じてしまったりもした。将棋で殺人というところとか。

勝新太郎の映画を観たのも初めてであったが、人間を無理矢理ブルドッグにしたようなというか、ブルドッグを無理矢理人間にしたような人に見えた。でも茶目っ気あって可愛いらしい人ね。

座頭市と成田三樹夫が刹那に斬り合うシーンや障子越しに殺意をバチバチさせる所はオシッコ漏らすほどカッコ良かった。パンパース履いてて良かった。
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