オープニングのチープ感から、低予算のワンシチュエーションものかと思ったら、驚くほど深いストーリー展開に驚いてしまった作品。
脚本も手掛けたアイザック監督の洞察の深さが伺える。
惜しいのが閉じ込められたループする空間の設定がいい加減な所か。
ただ、これは主題をより神秘的にすることに繋がってはいるのだが、ツッコミ所ともなるのが残念。
ただの「出られない」ではなく、それがリアルの自分の裏の姿で、リアルとシンクロしているなどと、よく考えついたものだと感心してしまう。
そして35年という時の重さをうまく使って、物語自体の重厚感にしているのはさすがだ。
アイディア一発物ではあるが、ぜひ続編を作って、このループから脱出した人の物語を見てみたいと思わせる良作。
ストーリーを練ってあると、その設定で穴があってもそれを気にさせないパワーがある、という良い見本のような作品。
余談。
さて、ツッコミ所も一応・・・ね。笑
ま、数々あるんだけど、一番の笑い所は
「糞尿35年分。いや、その階段全部埋まるでしょ」
ってとこかな。笑
って言うか、銃はなぜ一つだけ?バックが再生されていっぱいあるんだから、銃も365×35個ないとおかしいよね。
あと、縦にループしている空間だと、簡単に永久機関が作れるぞ!
って言うか、注意しないと、鍵なんか落したら無限に加速して、流れ星のようになって、えらいことになるぞ。笑