Yuuki

パラドクスのYuukiのレビュー・感想・評価

パラドクス(2014年製作の映画)
4.0
ひょんなことから登っても登っても終わらない無限非常階段に閉じ込められた刑事と容疑者二人と、ひょんなことから進んでも進んでも終わらない無限一本道に閉じ込められた家族が、出られないまま35年の時を過ごしてしまう!なんちゅう設定や〜!そしてここから始まるさらなる超展開…!一体何がどうなるの〜!?な話

映画批評サイト「ロッテントマト」で91%の高評価だったというイサーク・エスバンの長編タイムループスリラー。「非常階段」と「長い道」、全く違う状況で閉じ込められてしまった人々を描くのでループ系のオムニバス短編なのかな〜〜と思いきや、中盤以降は全く、本当に全く予想しない形でこの二つの舞台がつながる!その理由と無限ループ世界の真相、難解なんだけど誰が予想できるんだ!って感じで終わってみればかなりスゴイもんを見たという満足感に満たされます。本当にすごい。めちゃめちゃ突拍子も無い展開ではあるんだけど、何かただならぬ雰囲気に飲まれてずっと口開けながら見てしまった

無限ループに巻き込まれて35年という恐ろしい年月が経ってしまうんだけど、空間内にあったモノは1日ごとにどんどん増えていくので食べ物には困らないっていう設定が斬新でよい。でも時の流れによって熟年者の方が見るも無残なほど完全に気が狂ってしまってる画は、ちょっと誰も得しないほどに最悪でいかに無限ループ35年がやばいかを物語っていてものすごいインパクトでした。ちなみに、日本版のジャケットに出てる女の人は出てきません(なんで?)

「若者と熟年者がセットで巻き込まれる」「誰か一人が死ぬことで無限ループが始まる」「若者は懸命にこの中で生きようとするが熟年者は無気力になる」というぼんやりした共通点がありつつ、それがこんな形でつながるとか、そんなことあるかよ…ってなるのは必至です。ここまで書いても誰も予想できないと思いますが、これ以上の真相を確かめてもらいたいので、是非見ていただければ…。ちなみにイサーク・エスバン監督の「ダーク・レイン」もさらにめちゃくちゃなのであわせてオススメです