MARUKO

KUBO/クボ 二本の弦の秘密のMARUKOのネタバレレビュー・内容・結末

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

凄かった。とてもストップモーションとは思えない表現力と迫力。映像は申し分ないが、ストーリーにもう少し力を入れてたらなーと。かなり子供向けと感じられた。

この映画の良さは、やはりストップモーション。
はっきり言うとCGでやれば再現出来ちゃうんじゃないかと思うのだが、多分そうはいかないのだろう。いい意味で絶妙な違和感(?)みたいなものが感じられて、すごく不思議な感覚がした。
例えば布の動きだったり、毛の質感、植物の描写など、あり得ない動きなんだけどファンタジックなスパイスになっている。

特に船の再生のシーン。
今どきファンタビの街再生シーンみたくCGでできちゃうところを、恐らく船のミニチュアを壊して逆再生かな、この味はCGじゃ出ないなーと感じる。
顔の表情も細かくて、口が動いたり瞬きするだけじゃなく、頬などの表情筋の動きにも気を使ってて表現豊かだった。
そして何より、日本の風景を作り込んでてくれることが嬉しかった。「おや?笑そんな感じだっけ?」というところはいくつか見られたが、それはそれで可愛らしかった笑

〈ストーリーに関しては100分に押さえるには少々無理のあるないようだったような…。あの魔法の力はなんなのか、あの村との関係性は、記憶を取り戻した感じではなのにいきなり「息子よ…」、突然いい人に戻ったお爺ちゃん……などかなり説明不足で物足りなく、突っ込みどころの多い感じだった。ただ、二本の弦があの二本で、ラスト武器でぶっ倒さなかったのは、なんか安堵(挙げたらキリがないので一旦おいといて…)〉

日本が舞台!というより、とある世界のファンタジーととらえた方が日本人にはいいかな。
ベタな表現だけど、映像の温かみを存分に感じられる作品。
ストップモーションの独特な世界観で唯一無二!それだけでも見る価値ありで、ずっと目が楽しかった。
MARUKO

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