米スタジオライカの描き出す古きよき日本を舞台にしたお話。
子供の視点から見ると、3つの武具を揃えなくても三味線で最初から勝てたようにも見えるけど。
しかしこの作品で描いているのは、クボの旅の道中での出会いと成長。
そこで見つけた母の“愛”という名の罪。
そして父と母の思い出と…。それがこの作品の原題に見ることが出来た。
スタジオ・ライカの前作で観たことがあるのはナイトメアビフォークリスマスの監督作の"コララインとボタンの魔女"で、ティム・バートン寄りの作風に感じた。
今回の作品は随所に日本の文化が取り入れられ、しかしその一方で三味線の音色で折り紙を操ったり個性的でよく出来た作品。
小さな折り紙侍は実物5センチのものを作って撮影したというから、地道な作品作りに感服。
日本を題材にしたストップモーション作品といえば、翌年公開予定のウェス・アンダーソンの犬ヶ島も。まだ二本だけだけどアメリカ発和題ブームに期待。
ウェブサイトのProduction Notes読むと興味深い。
http://gaga.ne.jp/kubo/