竹犬

KUBO/クボ 二本の弦の秘密の竹犬のレビュー・感想・評価

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)
4.0
塚口サンサン劇場にて。
ストップモーションアニメで一コマ一コマ撮られた映画でここまでの表現が出来るのかと驚き。日本をモチーフにしたストーリーで主人公のクボは三味線の音色で折り紙を自由に操れる能力を持ってて、その力のせいで祖父に狙われて…
海外の映画で日本をモチーフにすると、だいたいなんだか変な日本になるけどこの作品は違和感なし。灯篭流しなんかも上手く取り込んでて好感がもてる。
三味線の音色も耳慣れたもので、キャラクターのアメリカ感さえ乗りられればスンナリ日本的なワールドに入っていける。

旅のお供の猿とクワガタのやりとりも息ぴったりで軽妙、父の思い出がなく母子二人で育ってきたクボにとってクワガタと猿と過ごす時間は失われた家族の団欒を思わせるもので嬉しくハニカム。そんなクボをみて私もほっこり微笑む。

三味線なのに弦が二本だけしかないのね。
サブタイトルにもあるようになんでだろと思ってたら、この伏線の回収が凄く熱くて良かった。
バトルシーンなんかはストップモーションアニメとは思えないくらいスムーズでCGかと見紛うばかり。
エンドロールではガシャドクロのメイキングが描かれるので必見!

物語のオチは腑に落ちない所もあるけど
正月から良い映画を見させてもらって満足でした。
竹犬

竹犬