ある意味わかりやすいストーリーだが、とてつもなく手がかかった人形アニメで、(サムライ)日本を舞台にした時代劇。監督は本物の日本好きだ。
黒澤明や宮崎駿などの監督をリスペクトして、丁寧に作っているのがわかる。
かっての「東映マンガまつり」のアニメのようだった。
東宝がゴジラをメインに「東宝チャンピオンまつり」と銘打っていた、昔の夏休み映画のような。
キャラクターも面白い。片目の少年に、猿とクワガタに折り紙、よく考えてある。
怖いシーンもあるが、子供むけに良心的かつ志は高い。
同じく日本好きというか日本マニアのウェス=アンダーソン監督の『犬ケ島』に話題を持っていかれた感があるが、こちらもじゅうぶんに楽しめた。