ゆず

KUBO/クボ 二本の弦の秘密のゆずのレビュー・感想・評価

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)
4.0
ストップモーション・アニメだけどまったくそれを意識させない自然で滑らかな動きはCGアニメにしか見えず、ストップモーションなのにアンストッパブルというよく分からない評価をしたくなる。
CGアニメーションと見分けがつかないくらいストップモーションを極めた作品、それがKUBOである。

ストップモーション・アニメは、ワンカットずつコマ撮りをして、膨大な時間と労力を費やして制作される。
その目指すところのひとつは勿論「実写と変わらない滑らかな動き」だと思う。
それを実現したKUBOはストップモーションだとは信じられないほどの良い出来になっている。
しかし、ストップモーションを極めた結果、出来上がった作品がCGアニメーションだと思われてしまっては意味がないように思う。

たとえば「LEGOムービー」はCGアニメだが、わざとストップモーションのように動かすことでレゴブロックが組み立てられる様子をそれらしく再現している。
KUBOのようなハイレベルなストップモーション作品にも、これはストップモーションだと感じさせる部分が必要だったのではないかとよく分からない疑問を抱いてしまった。
精巧すぎてストップモーションだと気づいてもらえないような作品が、それでもストップモーションをやる意味はあるのだろうか?あるとすれば、それはなんなのだろうか?

動画はもちろん、ストーリーや世界観も面白かった。



12/26 KUBO/クボ 二本の弦の秘密 吹替 @MOVIX仙台
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