レ・ミゼラブルってこういう人のこと?(まじで)
職業:カメラマン兼俳優兼モデル(?)のマークは、ブレークを向かえられないまま長年ファッション業界の片隅に居続けている。
映像は公衆トイレから身ぎれいな中年男性がさっそうと出てきて、煙草に火を付けるところから始まる。
52歳、住所不定。
寝泊まりは友人のアパートの屋上で(無断)、荷物の管理は入り浸っているジムのロッカーで、仕事は常にスターバックスで。
そこそこ収入源はありそうなのに部屋を借りたり定職についたりという発想はないらしい。
部屋代は浮かせたい、でも成功者のように人から見られたい、女の人からモテたい。
NYの最底辺な生活。コソコソ生活していて、気高さなんていうものからは程遠く、人間の品位的にはホームレス以下。
お金以前の問題で、同じく映画になっているビル・カニンガムとか、あの辺の人物たちとの落差がすごい。
でもこういう人、NYにいっぱいいた。ほんとうにたくさん。
自分を大きく大きく見せようとして、でも実際の生活はカツカツで、何年でもその生活を続けている。
チャンスをつかもうとガツガツしていて、行動力も確かにすごくて、口だけは達者だけど出てくる言葉には重みがない。
夢に向かってる下積み生活ってわけじゃないと思う。等身大の自分を見ないで、現実逃避しているだけだ。
マークも一生懸命働いてるのに、その生活は画面越しにみていても空虚で、それに本人が気がついていないらしいことにもやもやする。
ウディー・アレンの映画級に喋りまくるけど、その内容は主に虚勢と嘆きばかり。
そんなのに2時間も付き合いたい人がいたらぜひどうぞ。
彼って残念オブ残念な人、なのか?
一方的に決めつけることはできないけど、彼の仕事と生活の有様なんかよりも、ありのままの自分をきちんと見つめられていないのがとても問題たと思った。
虚栄心と自己愛が強く、何をするにしても出発点になる自分自身を直視できない感じ。
ぜんぶ、人からよく見られたいって思いが先行していて、描いている青写真が自分の等身大を遥かに超える大きさだということに気がついていない。
この人とは時代が違うけど、インスタ映えだけを狂ったように追求していけばこんなふうになるのでは。
でも特にアメリカなんかでは捨てる神あれば拾う神ありで、案外ずっと幸せになれたりするのかも。
うん、そうだといいね!(ちょっとなげやり)
なぜかほぼ日でインタビューしてた。これまた中身のない、、、