ばんがど

夢の帝国 スター・ウォーズ・トリロジーの歴史のばんがどのレビュー・感想・評価

4.2
映画は誰の物か?商業的な映画と作家主義的な映画は両立できるか?映画は活劇か芸術か?
彼は映画は監督の物で作家主義であるべきだが、そのためには、活劇にしろ芸術にしろ商業的にも成功しなければならないと言い切り自らそれを証明した。
続編からは映画会社から出資を受けず金融機関からの融資で製作し、新三部作からはついにポケットマネーのみで製作してしまった。
口を出させないためには金も出させない。当たり前のことだが、それをやり遂げたのは後にも先にも彼一人だけ。未だに後を追う者もいない。
ホドロフスキーのDUNEを観た直後、本作のプリクエルだと感じまた観たくなった。ほぼ同時期に真逆の結果となった両者。アナキンとルークを見ているようで興味深かった。
それにしてもこのDVD黄金期のメイキングドキュメンタリーは素晴らしい。映画をお手軽に所有できるという夢の時代の副産物。(本作自体も配信はされているものの)サブスクが主流となり、個々の作品に対しあまりお金を支払わなくなってしまった今、このようなドキュメンタリーが作られなくなっていくのはホントに残念だ。
スケジュールの遅延と監督の交代を繰り返し空中分解したネズミー三部作+スピンオフの舞台裏…絶対に明かされないだろうな…w
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