みきちゃ

夢の帝国 スター・ウォーズ・トリロジーの歴史のみきちゃのレビュー・感想・評価

4.1
Filmarksには92分と書いてあるけど見応えたっぷりに150分ほどの尺があった。スターウォーズの旧三部作ことエピソード4~6の壮大な誕生ストーリー。ジョージ・ルーカスと、彼のチームが歩んだ映画製作の道のり。ドラマチックだ。長く愛されてきたシリーズを昨年中に一気に完走した身だけれども、最後まで夢を、スターウォーズを諦めないで映画に仕上げて届けてくれたことの有難みを噛みしめた。ありがとうありがとう。

撮影が始まった頃はCG無かったんだもんな…。特殊効果担当勢が創意工夫をこらした撮影と演出の数々。こまごまと、時に大胆に、膨大な時間と工数がかけられた、地を這うように泥臭いお仕事。何をとっても上手くいかない。混乱に次ぐ混乱。次第に常軌を逸する現場。常に苦悩顔のコミュニケーション下手なルーカス。彼を支えようとするキャスト陣。

映画史を語る上で外せないのがスターウォーズなので、映画ファンにとってもすごく貴重なドキュメンタリーだと思う。ジョージ・ルーカス流の、唯一無二の映画の作り方をしかと刮目して、これがその後のハリウッド映画製作にどれだけの影響を与えたかよく分かった。ルーカスめっちゃかっこいい。

どの映画にだってドラマチックな製作裏側秘話はあるんだろうけれど、映画が大ヒットして愛されない限りはそんなエピソードが日の目を見ることも無い。スターウォーズには興味津々な人が大勢いるから映像資料も複数あるし、語り継がれる逸話もたくさんある。その事実に感謝しながら、時折シリーズを見返してまた感動しながら、スターウォーズの過去とこれからを見ていきたい。
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