kanaco4月末までお休み中

神様メールのkanaco4月末までお休み中のレビュー・感想・評価

神様メール(2015年製作の映画)
3.9
神さまの人間への横暴さに怒った娘が、新たな6人の使徒を見つけて“新・新約聖書”を作る!?さらに人間に余命宣告メールを送り世界は大パニックに!オシャレな映像、美しいクラシック調の音楽、詩的なテキストが雰囲気を盛り上げる、怒涛の観念でぶん殴ってくる大人向けのシュールブラックコメディ🥳(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

フィルマークスのスコアはそんなに高くないし、確かに途中で“かったるくなっちゃう”のも事実なのだが、なんーか好きで繰り返し見てしまう作品【神様メール】。ラストがハッピーな作品なので、来年がハッピーな年になるよう、今年最後の〆として再鑑賞。再MARKとなります。

✨🐝今年ラストのMARKとなります🐝✨
今年2月からフィルマークスをスタートした新参者ですが、みなさまのおかげで楽しく映画鑑賞及びレビュー鑑賞をさせていただくことができました。また、フォロー、いいね、コメント等交流してくださったみなさま、私の拙いレビューを覗いてくださったみなさま、お世話になりました&ありがとうございました。フィルマレビューのおかげで、見たい作品がどんどん増えてHAPPYな1年でした。来年もどうぞよろしくお願いいたします!

◆あらすじ◆
実は神さまはブリュッセルのアパートで家族と暮らしており、1台のパソコンで世界を支配している(しかもパソコンがないと無能なのだ!)。神さまはとっても嫌な奴。人間に対し横暴な振る舞いをする父神に立腹した娘のエアは、私ならもっと良い世界が作れると考える。兄のキリストから「(父の)世界を変えるなら、自分は使徒が12人いたけど、あと6人増やして18人にして“新・新約聖書”を作ったらいいよ。18は女神(母)が好きな数字だから、世界に何か変革が起きるかも…」というアドバイスをもらいつつ、人間への手助けになると思い「人々の余命を知らせるメール」を神さまのパソコンから一斉送信。結果、世界は大パニック。エアは人間界に降り立ち、新たな6人の使徒を探しながら、余命にパニックになった人々の悩みを解決していく…。

❶怒涛の観念でぶん殴る大人向けブラックコメディ

ジャケットだけは子供も楽しめるような「ハートフルコメディ」か、「ボーイミーツガールな可愛い恋愛映画」のように見える。そういう作品ではなく、怒涛の哲学・思想・宗教観で殴りまくってくるシュールなブラックコメディ系。確かにファンシーさはあり、可愛くてオシャレ、明るめな色調。でもフランス映画独特の淡々とした「たるさ」もあり、さすがに小学生は楽しくないかも?

❷神さまの娘が奮闘!“新・新約聖書”をつくろう

神さまの横暴さに怒った娘のエアが行ったことは、人間の1人1人に余命を教えるメールを送ったこと(しかもご丁寧にカウントダウンつき😂)。余命を知った人々の行動は「知らない時」とどう変わったか…。

知らない方が良い事もあるだろうが、知っているからこそ自分の本心に気がつき、それを叶える勇気がでることもあるかもですよね~。私はどうするかな~、でも最後の日にちが明確に決まっていたら、さすがに逆算とかしながら今以上に人生のことを考えるかも‥🤔

ただ、本作はそういう「人間」に焦点をあてた群像劇ではなく、あくまでエアが「不幸な世界を変える」ために「新たな使徒を6人集める」ことが目的のストーリー。その過程で余命を知って悩む人々が描かれる。で、その人たちがエアの使徒になっていくわけですが、なかなかクセのある人々がピックアップされていて面白い。

❸オシャレな音楽、映像、テキストが素敵!

映画の雰囲気は良いですが、テンションの起伏はあまりなく、どちらかというと淡々気味。映像もオシャレで可愛いし、セリフやテキストがけっこう詩的だと思う。語りが多いのも特徴。特に音楽が素敵で、基本的にはピアノを基調としたクラシック、またはオペラのような歌入りの曲。それが映画の雰囲気作りをしていて心地よい。でもこの雰囲気は眠い人は眠いかもしれない😅私も正直、途中でちょっと”だれる”。

エアの“奇跡”能力の一つに「人々の心の音楽が分かる」というのがある。人間はそれぞれ音楽を持っていて、それはみんな違うらしい。体に耳を寄せれば、エアにはその人の音楽が分かる。私にはどんな音楽が流れているのかな~気になる😏

🌺🐝「ラスト、エアの頑張りのおかげで世界に色々な変革が起こります。世界をより良くするための、今の世界の固定概念を取っ払った仰天世界…。うーん、より良い世界かは別として、お空模様は今の世界の青空の方が好きかなぁ。でも年に何回かは、あのとってもファンシーで可愛いお空模様が見られたらとっても素敵かも🥰」