このレビューはネタバレを含みます
アダムの最初の妻リリスは、アダムとイヴの子孫から子供を奪い地獄に引きずり込む悪霊。彼女から1人の子供を救うために、6人の血縁者を犠牲にしなければならないという。リリスに狙われたアンジーを救うために、叔父のキャメロンが奮闘する。
何だか、それなりの予算がついたホラー映画のプリクエルみたいな印象。
その理由は以下の通り。
・謎の尼僧(瞬間移動能力あり)が登場。尼僧なのに家族を犠牲に捧げることを積極的にキャメロンに勧め、何か裏がありそうだが劇中では真意は明らかにされない。
・普通に6人をリリスに捧げて終了。特にリリス自身を消滅させようとか撃退しようとか努力しない。
続編でリリスの浄霊のような展開があれば嬉しいが、この映画自体ではなんら彼女が決めたルールに抵抗することなく終わってしまうのが残念。
それにしても、「アダムに服従することを拒否したためにエデンを追放され、子供を産む能力を奪われた」というリリスの出自はフェミニズム的には考察しがいがありそう。