阿部ちゃんはどうしてこんなにダメダメな役がハマるんでしょう?
ダメすぎるのに、何故か憎めない役が似合いすぎ。
この映画は映画館→レンタル→TV録画→Amazon(今回)と4回目。
是枝監督作品は全部見てきたけど、何度か見てしまうのはこの映画だけ。
『誰も知らない』が一番衝撃を受けた作品なのは間違いないけど、見直すことはいまだ出来なくて💦
この映画にハマるのは、ダメな人に何処か共感してしまうのかも。
ちょっとイライラする部分もありますが(汗)
多分その辺りで賛否は分かれそうな映画です。
元妻を引きずりたいだけ引きずって、小説家業も落ちぶれてるけど何処か諦められない。
でも簡単には切り替え出来ないこともあると思う。
そんな弱い部分があってもいいんじゃないかな。
そしてこの映画、心に響くセリフがたくさんあるんです。
そのセリフをまた聞きたくて見ている部分もあるかも。
響くセリフは自分も含めて、"こんなはずじゃなかった"って思う人へのエールかも?とも思えました。
あと樹木希林と阿部寛の会話が絶妙に笑えて自然体!
困った息子に対して、心配し深い愛情をもっている母の姿が印象に残ります。
嵐の日に二人で話す会話がすごく良い。
樹木希林が亡くなってから改めて見ると、感慨深いです。
最後に流れる歌がテーマに合っていて、終わり方も好きです。
最近の是枝監督映画は、投げ掛けられ過ぎて、受けとめきれずにいる私です。
