このレビューはネタバレを含みます
もう、自分の環境にあまりに似ていたので、何度も心を締め付けられたし、泣かされた。
慎吾や希林さんの姿を眺めてるのが辛かったなぁ…離婚というものに触れると、当人よりその周りにばかり目をやってつらくなってしまう。
樹木希林さんが涙しながら
「なんでこんなことになっちゃったのかしらねぇ…」
というシーン、あの台詞は祖母の口から何度も耳にした言葉で、心が抉られるようだった。
「時代のせいにしちゃったのよ、自分のダメなところをね。」
「なんで男は今を愛せないのかね」
「いつまでも無くしたもの追いかけたり、叶わない夢みたり、そんなことしても毎日楽しくないでしょう。」
「幸せってのはね、何かを諦めないと手にできないものなのよ。」
「私は、海よりも深く人を好きになったことなんて、この歳までないけどさ。」
「あんたあんの?」
「ないわよ普通の人は。それでも生きてんのよ毎日楽しく。ないから生きていけるのよ、こんな毎日を、それでも楽しくね。」