福山雅治を起用した『そし父』、ポッキー四姉…じゃない鎌倉の美人四姉妹映画『海街』とSクラス作品が続いた是枝映画の新作は、2007年の『歩いても 歩いても』を思い出させる(キャスト感？)、超日常系実家モノ。そのせいでずっと亡くなった御主人(父)は原田芳雄で再生されたw『歩いても』は樹木希林の鬼気迫る演技に衝撃を受けるほどの作品だったが、今回の樹木希林もまた素晴らしい。冒頭の 娘・小林聡美と母・樹木希林の日常会話で完全にノックアウトされた。まるで他人の家を覗き見してる感覚にも陥る日常風景。何気ない会話に笑いが生まれ、気づけばハッとさせられるひと言が挟まれる。『海街』でもあった、会話の中での“あれ”の使い方が好きです。ホント何処までも深いわ。お気に入りシーンは、競輪場シーンと二人きりになる阿部ちゃんと真木よう子のシーン。そして是枝作品に欠かせない、高橋和也出演シーンです。ホント好きw
2016.6.2.
映画館 なんばパークスシネマ
