大好きな是枝監督。
ただ、結婚されて子供が出来てから作る作品がどんどん甘くなっていって、昔の鋭さがなくなっていてとても心配していたのだが、今作はこれまでの是枝テイストに加えて、円熟されてさらに深みを増した素晴らしい作品になっていた。
作品のテーマはもちろん、演出、映像、俳優の演技、音楽、全部がうまく噛み合っているので、見ていて心地よいんだけど、ちょっとしたところでハッとさせられる鋭さもあり、完璧。やっぱり、この監督大好きだな。
樹木希林の演技は「歩いても歩いても」に続いて、素晴らしすぎるんだけど、今回、池松壮亮が絶妙なバランスでとても印象に残った。あの関係はお互いに傷を持った親子同士なんだよね。もともと、力のある役者だと思っていたけど、改めてすごさを感じる演技だった。
次作は、「そして父になる」で微妙だった福山雅治とまたやるって事で、かなり心配w
