海よりもまだ深くのmonoのレビュー・感想・評価

万引き家族を観に行けないところで
プライムに発見！
ようやく鑑賞。

全然あらすじ知らず(というか多分あらすじ読んでも衝撃的な内容でなさげなので毎回忘れる)ぼーっとしても観れる是枝さんの作品らしい作品。


でも監督が気に入って、俳優さんが被るというのは中々違う視点で観るのは難しいな、と感じる。
樹木希林なんか、歩いても歩いてものお母さんと一緒に見えるし(姑になられるとキツイタイプ)阿部寛も然り。
最初阿部さんにしか見えず、だめ男として見るの難しいな！なんならトリックの阿部さんの方がだめ男に見えるわぁ〜〜


と鑑賞していくと
まぁ！だめっぷりが凄まじすぎて！
大丈夫。しっかりはっきりきっかりダメダメダメダメダメ男として観れた。
そしてそれがテーマだったのね。と気付いたら
もう、ダメ具合が私、無理。
え、本当この人に全然愛着わかないよ？無理だよ？
家族の事を今でも愛してるというより、なんか幸せ(だった頃)への細い糸を一生懸命みすぼらしく手繰り寄せてる感じ。それも自分のためだけに。
ああ、そうか。
自分のことしか考えていない感じが、とても嫌悪感だし好感持てなかったんだな。
真木よう子へ手出そうとした時とかもう最悪。

是枝さんの作品はとても大好きだし、何より毎回子役の演技の引き出し方が本当に素晴らしい！と思う。
真木よう子も良かったなぁー！
小林聡美も！！！！
池松壮亮くんも、好みな俳優さんではなかったけどこれ観てグンっと好印象に。

しかししかし、阿部さん演ずる良太を、今回どうしても好きになれなかったので
もう一度観たい映画にはならないかな。

是枝さんの作品らしい作品。と思う部分はあるけど
誰も知らない や、空気人形
のような雰囲気の映画もまた観たいなーと思う。なんならそっちの方が好き。

でも最後の樹木希林の愛情は
確かにしっかりと伝わってきた。