このレビューはネタバレを含みます
この世でもっとも興味深くおもしろくありたいのは「わたしの人生」だと言いたい。
台風は、厄介なほど刺激的で、ワタシは今日から台風が好きになりそうだ。
ユーモアに溢れた母に和み、ワタシの母と祖母を思い出した。
洗濯バサミだけが風にゆらゆらと揺れ、水を入れすぎたカルピスを凍らせたアイス、狭いが深い湯船と黒いモヤモヤ。どれも経験があるのに、とりわけ印象的な描写になるのだから。日常には、なんでもないアレやコレがとんでもなく絵になるのにその魅力に気づかないことのが随分と多すぎる。
都会に住めば田舎のアレコレを珍しい目で見つめ、田舎に馴染めば都会のアレコレがどれも憧れに変わる。どちらの気持ちもわかるから、ワタシはとても単純な人間で都合がいいなと思う。
家族の絆と金、この二つは比較されるし混同もさせられる奇妙な関係だ。自分はそれをどう捉えるか、その時々によって考えが変わりそうだ。