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カモとねぎのa9722のレビュー・感想・評価

カモとねぎ(1968年製作の映画)
3.8
神保町シアターで観たけれど、周りのお客さんも私も終始笑いっぱなし。
詐欺師コメディは本当におもしろいなあ。
桂米朝の登場には爆笑。自分のいる場所を沖縄とだまされた米朝と森雅之一味の掛け合いはもう見事、最強のコント。
それをあの「浮雲」の森雅之が外国訛りの日本語を話したりして、軽快にやってのけるんだから非常に見もの。
ダンディなイケメンなんだからもっと洒落た感じがあってもいいかなと思ったけど、やっぱり森雅之は少しさびれた感じがある。

胡散臭い人ばっか出てきて、ずっと笑ってしまった。
途中、戦時中の不発弾や工場の廃水による公害、ベトナム特需にあやかる悪徳商売を繰り広げる工場(この工場の社長が米朝)、時代らしいシリアスなテーマも交えて。
青少年のあのおばはん達、あーーいるなあこういう人たちってのをすごく捉えて、デフォルメしていておもしろい。彼女達の再登場がまさかの形でまた笑ってしまう。

緑魔子も胡散臭い演技だが、チャーミング。

終始笑って昭和ノスタルジーも感じられて、私にとっては最高の映画だった。
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