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好きにならずにいられないのデイのレビュー・感想・評価

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)
4.7
もう、この題目とパケ写が嫌がらせレベル😓…。
一応、劇場公開したらしいけれども…。


原題は「フーシ」
主人公のフーシの名前から。

もう、胸がギウギウしっぱなしでした😢

フーシは43歳独身。
頭が禿げていて、とても太っている。

母親と二人暮らしだけれど、母親がなかなかの毒親。
男を家に連れ込んで、昼間っからファックしてるし…。

フーシの仕事は飛行場で乗客の荷物を運び、ベルトコンベアにひたすら乗せて行く仕事。

職場からのイジメも酷くてね😢
年下からのイジメって本当に心痛むし
この若者3人組は
「からかっただけ」
とか言うけれど、もうお前ら死ねば?!!
と言いたくなるほど…。

フーシの上司が
もしかしてイジメに遭って無いか?
と心配しても
フーシは何も無いと言う。

同じアパートに住む…と言っても両親が離婚してしまって、パパとママの間を行き来する小さな女の子…に懐かれて(なつかれて)しまうフーシだけれど
心が優しいから、女の子の望みを聞いてあげる…。
でも、その風貌から
幼児性的虐待の疑いを掛けられたり…。
近所の人からも嫌な目で見られたり…

とにかくフーシが可哀想なんですよ😢

それでも、フーシはどこまでも心優しい…。

フーシにだって友達はいる。
第二次世界大戦のエジプトでの戦場のジオラマを作ったり
そのジオラマ仲間の双子のパパ(多分離婚している)

そして、カートコバーンを愛し、ハードロックが好きで、いつもラジオ局に電話をして、曲をリクエストしている…そのラジオ局のDJ。

そんなフーシがある日出会った心に病を抱える女性シェブン。
彼女は花屋に働いていると言っていたけれど…実は…。

シェブンは多分…双極性障害(躁鬱病)だと…。
だから、フーシも彼女に期待するも幾度と無く裏切られ…。

悲しい気持ちのフーシを表現するのは
フーシの目をアップに映して、そこから引きの画に…
フーシがジオラマの戦車に色を塗ったりしているシーンが入る…。

フーシもそうだけれどシェブンも、貧しい生活を送る労働者って事。

アイスランドの冬。
吹雪…フーシが一人車を停める場所は湖なのか海なのか…。

絶望からのラストシーンは見る側に委ねる系でしたが
私はフーシに幸せになって欲しいし、ハッピーエンドなんだと信じたい。

そうやって、この映画を観て行くうちに
私はフーシの事を「好きにぬらずにいられない」…いられなくなったので、ある意味、題目は正解だったのかも?
(パケ写はなんとかして!!)

「ハートストーン」に続いて、人生で2作目のアイスランド🇮🇸映画。

もう、この作品も本当に本当に好きです!!
私は、なるべくフーシを見下す側の人間にはなりたく無いと思いました!!

私もイジメられ人間だったので、フーシに寄り添う事が出来たのかも。


フーシ役のグンナル・ヨンソンさんのオフショットがとにかくチャーミングでした😊☆



PS. アイスランド🇮🇸にも回転寿司屋さんがあるのねー🍣☆
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