なぜ日本版ジャケだけこんな脳天気なプリクラ風味にしたのだろう。
軽い気持で手に取ると失敗するやつだった。
軌道修正が必要だったので途中で引き返して最初から観るはめに。
43歳オタク童貞男が恋をした！
なんて書かれると、なんだかほのぼの大男かと思うけど、正直最初は「フーシは発達障害でもあるのか？」と思ってしまった。
フーシの、一見寛容なように見える反応は、人に対する優しさというよりも、社会から隔絶された世界に閉じこもってきたゆえの鈍さと無知と外敵からの防衛本能からくるものではないかと思う。
それが恋をすることによって、人としての生きた感情に変化していったように見えた。
恋って凄いなあ。
その人のためならなんだってできる。
自信の無かった自分から、母親から、外の世界へ踏み出すことができる。
今まで内からしか見ていなかった職場を上から見下ろす横顔がかっこよく見えた。
エジプトから帰ってきたとき、どんな男になっているのか見てみたい。
そしてブルーカラーでもきっちり有給が取れるあたりはさすが労働環境先進国。
