夜に真っ暗な部屋でスコッチちびちびやりながらリピート再生したい。
薄毛で巨漢、趣味は兄貴と作るジオラマとリアカー、ラジオに直接リクエストの電話をする程のヘビメタ好き。女性経験のないそんな彼の、不器用でたまらない優しさに溢れた北欧映画。
自分の人生になんの期待もしていない彼が、吹雪の中の夜、恋をする。
一歩間違えればただのお人好し。でも、彼は、大嫌いな自分を自覚しながらも、精一杯、自分に出来ることを探すことをやめない。
感情移入なんてサラサラできないようなインパクトを持つ映画。なのに、こんなに胸に迫る、ギューギューになる想いは一体何なのだ。牛乳パックだけに。はい。