ちゃあぽむ

好きにならずにいられないのちゃあぽむのレビュー・感想・評価

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)
3.1
可愛いジャケットにポップな字体の
タイトル、もちろんラブコメを想像
してたらショートフィルムのような
いつか感じた痛みに訴えてくるような
せつないお話だった。全然邦題とも
パッケージとも違う作品に感じた…

43歳、独身、実家暮らしのフーシ
実母の彼氏(父親気取り)から誕生日に
ダンス教室のレッスン券をもらう
嫌々行ってみたところ吹雪の日で
クルマに乗せてくれない?と女性に
当たり前に話しかけられ恋をする

これ彼にも問題あるのかもしれないけど
彼氏と別れたら40過ぎた息子に、私を
1人にするの?って脅す母親が1番の癌に
見えた。過干渉+放置みたいな日本でも
よくある例、国関係ないんだなぁと
たしかに彼は優しい。優しいけれど
優しさなのか?母に耐えて癖になった
イヤを示せないだけなのではないか?
と不憫に思えて仕方なかった。

彼女も彼女で見た目の気持ち悪さを
飛び越えて寄って来たは良いものの
物凄く闇を抱えてて手に負えず
優しい彼が尽くしたところで深過ぎる
闇から救えそうもなく見えた
代わりに働く愛、花屋を作る愛って
初めて見た尽くし方…それでも……

同じ職場の人間関係が最悪過ぎて
代わりに働いたあの職場の人たちの
あたたかさに嬉しくなった

1番共感したのは正直同じマンションの
可愛い娘が居るお父さんだなぁ。。。
どう見ても可愛い娘狙う変態だもの

傷つけられても何ともないと答える
心優しさ。眺めてばかりいたところへ
辿り着いた大きな一歩こそが
良かったねと思えた
ちゃあぽむ

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