このレビューはネタバレを含みます
滑り込みサンクスシアター
女子高生の霊がついたAVのモザイクをつける仕事をしている男が、女子高生の妹が作るドキュメンタリーに参加する話。
アンバランスさが調和していくカタルシス。
死んだ姉が気持ち悪い男に憑依してはじめは訝しんでいるのに、一緒に手を繋いで登校した時間がとても良かったという話から姉妹の情が全面に出てくる。
さらにクソみたいな男が17年抱えてきた苦悩が見えて、濡れることのない霊に傘を指して告白するシーンの泣けてくること。
ドキュメンタリーを取る妹と、カメラに映る男、それを奥で見守る姉という構図が見る見られるの関係が複雑に入り混じり、こんなに複雑なことしてるのにすべて表情で語っている。