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天国はまだ遠いのkoheiのレビュー・感想・評価

天国はまだ遠い(2015年製作の映画)
3.8
「見えないものを見えるようにし」
「見えるものを見えないようにする」
という対比。

主人公の雄三はこう書くと魔術師のような男だが、よく考えると「見えないものを見えるように」は“できていなかった”ことに気づく。それでも女は泣き、僕の心も揺さぶられる。それはまるごと、“映画という虚構の存在”に迫っていると言ってもいいかもしれない。

本音と嘘の曖昧さを物語るお話。
(寝ても覚めてもにも通じる)

このジャケットのショットがすごく好きだ。彼女をきっかけとして出会った2人が、彼女を媒介として会話をしているように視覚的に表現される場面。

人と人の間に人を置く(あるいはカメラを置く)ということの意味を考えたくなる。

2020.3.29再見
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