TaiRa

記憶の香りのTaiRaのレビュー・感想・評価

記憶の香り(2006年製作の映画)
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他人の本だからというのはあるだろうけど、濱口竜介の中ではつまらない部類。

バス通勤の男、バス停で待つ少女。花の名前や学生時代に記憶など、会話内容に興味を引く点が大してない。河井青葉が出て来てから死のムードは一貫してる。主人公の軽さはそれほど効果的に見えない。オフィスの虚無感はなんか懐かしい。非現実を感じさせる前に現実を感じさせておくべき。意図的な反復なのだろうけど、あまり面白くない同じ構成のカットが続く。本人としては習作なのかな。撮影の佐々木靖之にとっても。監督曰く「絶対に二度観て欲しい」とか。じゃあ、機会があったら。
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