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有罪/Guiltyのkissenger800のレビュー・感想・評価

有罪/Guilty(2015年製作の映画)
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2020年のゴールデンウィーク早々に入ってきたイルファーン・カーン(1967-2020)の訃報をきっかけに『めぐり逢わせのお弁当』もこの『有罪』も見たんですけど、このふたつだけでも(前者では引退間近のベテラン経理担当者、こっちでは刑事捜査部のエース)俳優としての表現力の幅広さには脱帽させられることうけあい。
この作品そのものはトホホな警察体制が冤罪を生み出す構造を描いて、ともすれば過度にコミカル/過度に権威主義みたいなフィクション度マシマシ作ではあるのですが、イルファーン・カーンの「絶対にテンプレートにはおさまらない」意志が見てとれる演技の前には真顔にならざるをえませんでした。堪能。
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